心肺停止から1分ごとに救命率は10%低下し、10分経過するとほぼ助からない状態となってしまします。ではいざという時の心肺蘇生の知識を、2015年に更新されたAHA(アメリカ心臓協会)のガイドライン「心肺蘇生(CPR)と救急心血管治療(ECC)」を元に確認しましょう。
【CPRの訓練の有無で対応が違う】
訓練を受けている救助者:胸骨圧迫30回と人工呼吸2回のサイクル
訓練を受けていない救助者:胸骨圧迫のみ実施(2010年ガイドラインより)
【心臓マッサージ(胸骨圧迫)のテンポ】
旧:100回以上/分
新:100〜120回/分
【心臓マッサージ(胸骨圧迫)の深さ】
旧:5㎝以上(成人)、胸の厚みの1/3(小児)
新:5〜6㎝以内(成人)、胸の厚みの1/3(小児)
【CPRが先か、AEDが先か】
AEDを優先すべき。ただし装着までの時間はCPRを実施。
今回大きな変更点は少なかったものの、人工呼吸に関しては知っておいて良い知識かと思います。
<参考>
Highlights of the 2015 American Heart Association Guidelines Update for CPR and ECC