高次脳機能障害のスペシャリスト 早川 裕子 先生

 

高次脳機能障害マエストロシリーズの著者の一人としても有名な、高次脳機能障害のスペシャリスト。現在も臨床の最前線でご活躍されながら、高次脳に関連した学会・研究会にて代議員や世話人を務めている。マエストロシリーズ以外にも様々な高次脳に関連した著書や論文を執筆されており、学会などでのご講演も数多く行なっている。

 

<専門分野>

高次脳機能障害 作業療法

 

<プロフィール>

東京都立医療技術短期大学作業療法学科卒業

1990年 東京女子医科大学病院 入職

1999年 東北大学医学系研究科障害科学専攻高次機能障害分野博士課程修了

1999年〜 横浜市立脳血管医療センター(現:横浜市立脳卒中・神経脊椎センター) 入職

 

<主な資格・所属学会>

日本作業療法士協会(認定作業療法士・高次脳機能障害分野専門作業療法士)

日本神経心理学会(評議員)

日本高次脳機能障害学会(代議員)

高次脳機能障害作業療法研究会(世話人)

認知リハビリテーション研究会(世話人)

横浜脳血管障害リハビリテーション症例検討会(会長)

 

<主な論文>

早川裕子,藤井俊勝,山鳥重,目黒謙一,鈴木匡子:道具使用のみに障害を呈した道具使用失行の1例.Brain and Nerve 67, 311-316, 2015

早川裕子,齋藤尚宏,丹治和世,鈴木匡子:Personal Neglectの臨床的意義.臨床神経心理22, 44-53, 2011

・早川裕子,岩崎奈緒,穴水幸子,三村將,加藤元一郎:動かしているが使えない—両手動作時に左手の空振りを呈した一症例.高次脳機能研究30, 86-95, 2010

・早川裕子,山本澄子,坂本里佳,伊佐美由紀,前野豊:片麻痺者の体幹機能観察ポイントの検討—座位における非麻痺側上肢のリーチ姿勢分析の試みから.作業療法29, 773-339, 2010

・早川裕子,加藤元一郎,藤森秀子,林竜一郎,齋藤薫:右前頭葉部分切除後における両手の他人の手徴候—特に左手の意図的使用障害のリハビリテーションについて.認知リハビリテーション.119-124, 2002

・Hayakawa Y, Yamadori A, Fujii T, Suzuki K, Tobita M: Apraxia of single tool use. Eur Neurol 43, 76-81, 2000

 

<主な執筆・著書>

・早川裕子:失行・失認・脳梁離断症候(緑川晶,他編:臨床神経心理学).医歯薬出版,2018, pp161-179

・早川裕子,中村麻巳子:前頭葉損傷例に対する病院での作業療法.作業療法ジャーナル50, 542-546, 2016

・早川裕子,羽田史子:失行症に対するアプローチ.MB Med Reha No.192, 57-62,2016

・早川裕子:注意障害のリハビリテーション(日本高次脳機能障害学会教育・研修委員会編:注意と意欲の神経機構).新興医学,2014, pp223-235

・早川裕子:頭頂葉 CASA27 道具の持ち方がしっくりこない(鈴木匡子編著:症例で学ぶ高次脳機能障害 病巣部位からのアプローチ).中外医学社,2014, pp168-173

・早川裕子:認知(三村將,他編:認知症のコミュニケーション障害その評価と支援).医歯薬出版,2013, pp44-51

 

<主な講演・発表>

・早川裕子:教育セミナー『行為の障害の不思議』.第42回日本神経心理学会学術集会, 2018

・早川裕子:シンポジウム『高次脳機能障害の診療における多職種連携』.第41回日本高次脳機能障害学会学術総会,2017

・早川裕子:高次脳機能障害の作業療法〜基礎から実践まで〜』.健康科学(ヘルスサイエンス)研究会 第15回講演会,2017

・早川裕子:地域包括ケアに関するワークショップ『作業療法の視点より』.平成28年度北海道言語聴覚士会主催研修会,2016

・早川裕子:スキルアップ研修『高次脳機能障害の基礎〜基礎から臨床へ〜』.神奈川県作業療法士会,2016