高齢者などが立ち座りの時に「よいしょ・よっこいしょ」と言ったり、スポーツ選手が大事な場面でかけ声を出したりしますが、脳科学的に効果がある事がわかっています。
簡単にまとめてみました。
【前頭前野の働きを抑える】
思考・創造性・実行機能などを司る前頭前野は、動作時に"頭で考える"ことをします。
かけ声は前頭前野の働きを抑え、余計な考えを減らし、運動パフォーマンスが発揮しやすくなります。
【小脳の働きを活性化】
"体が覚えている"と例えられる熟練した運動は、小脳の特徴である運動の自動化(無意識化)からくるものです。
かけ声は小脳の働きを活性化し、無意識的に運動しやすくなり、結果的にパフォーマンスが向上します。
もし患者さんが「ついついよいしょって言っちゃうんです」と言ったら、脳科学的に説明してあげて下さい。