![リハビリで人工関節の患者に、脱臼リスクを厳しく指導しなくても良い](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=314x1024:format=jpg/path/saf9a4341f4f943f5/image/i14666ce24fff24f9/version/1486030074/%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%AA%E3%81%A7%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%81%AE%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%AB-%E8%84%B1%E8%87%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%92%E5%8E%B3%E3%81%97%E3%81%8F%E6%8C%87%E5%B0%8E%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%82%82%E8%89%AF%E3%81%84.jpg)
2015年、アメリカ・ドイツ・オランダ各国の論文(RCT)を用いたシステマティックレビューの結果、THAなどに脱臼リスク軽減のための動作制限を厳しくしても・しなくても、脱臼件数に大きな変わりはなかったと報告がありました。
また厳しく動作や生活を制限した群よりも、大まかに制限した群の方が日常生活への復帰が早かったと発表。
「大まかなライフスタイルの制限と注意のプロトコルは、人工股関節形成術後の転位率を悪化させることはなく、活動の早期かつ良好な再開と患者満足度の向上につながる」と結論付けています。
脱臼に対し本人以上に神経質になるのはセラピストですが、こういった情報を知っておくことも大切かもしれません。
<参考>
van der Weegen W, et al. Do lifestyle restrictions and precautions prevent dislocation after total hip arthroplasty? A systematic review and meta-analysis of the literature.
Clin Rehabil. 31 Mar. 2015