【 プラシーボ効果 〜7個の事実〜 前編 】

Markstarの豆知識 プラシーボ効果

 

プラシーボ効果(偽薬効果)とは、偽の薬を使用しても何らかの症状の改善が得られることを言います。でも、実は結構驚きの事実があるんです。

 

【①エンドルフィンが原因】

2005年、偽注射を投与された人の脳内でエンドルフィンの分泌を促す脳の領域が活性化されたと報告。また別の報告では、エンドルフィンの阻害薬を混ぜた偽薬が投与された結果、プラシーボ効果は起きなかった。(ミシガン大学)

 

【②プラシーボ効果には副作用がある】

ノセボ効果といって、副作用に似たマイナスの効果が出ることが報告されている。「副作用で胃がもたれるかも」と説明を受けた患者が、実際に胃炎を起こした。

 

【③偽薬とわかっていても効果がある】

2016年、慢性腰痛の患者97名を通常治療群と、通常治療+偽薬開示群(偽薬であることを説明した上で服用させた群)に分けて、腰痛の軽減率を調査した。

結果、通常治療群の腰痛軽減は9%に対し、偽薬開示群の軽減は30%であった。


<参考>

Zubieta JK, et al. Placebo Effects Mediated by Endogenous Opioid Activity on μ-Opioid Receptors

The Journal of Neuroscience. 24 Aug. 2005

 

Cláudia Carvalho, et al. Open-label placebo treatment in chronic low back pain: a randomized controlled trial

PAIN. 13 Oct. 2016